2007.05.31 Thursday 11:50

07年5月:『内閣制度』刊行に当たって

内閣制度
内閣制度
山口 二郎

先学、友人の皆様

 札幌では日増しに木々の緑が色濃くなり、ライラックの花も咲くよい季節となりました。しかし、政治状況は、とても浮かれていられるものではありません。現職閣僚の自殺など、衝撃的な事件が起こる中で、今度の参議院選挙は戦後民主主義のあり方を問う、おそらく戦後60年の中で最も重要な選挙となることでしょう。

 さて、このたび東京大学出版会から、行政学叢書の1冊として、『内閣制度』という本を上梓しました。この本は主として日本の内閣制度の展開と現状を分析したものですが、特に、橋本行革以後の政治の展開、新自由主義的構造改革と内閣制度の改革との関連についても分析を試みました。左派、市民派の側から権力やリーダーシップをどのようにとらえるかという新しい問いに私なりに答えようとした研究です。

 あとがきにも書きましたが、久しぶりの書き下ろしの学術書で、十数年越しの企画をようやく片づけることができたという安堵感と、ともかく行政学者のコミュニティに踏みとどまることができたという安心感に浸っています。この本についても、友人、同僚の皆さんから得た刺激や教示がとても貴重で、役立ったことに、お礼申し上げます。足らざる点についてご教示いただければ幸いです。

 研究書執筆の負債を解消したからというわけではありませんが、これからも研究と同時代への発言を車の両輪にして、活動していきたいと思っています。末筆ながら、皆様のご活躍をお祈りします。

2007年5月29日

山口二郎

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