2018.10.23 Tuesday 18:19

下駄を脱ごう

 東京医大の入試で女性差別が行われてきたというニュースには驚いた。3日には同大学前に抗議の人々が集まった。その中に「下駄を脱がせろ」というプラカードがあって、私自身も無知を突かれた思いがした。
女性が結婚、出産して仕事を続けることは大変だという一般的なイメージはある。女性が女性であるゆえにハンディキャップを負わされるということは、見方を変えれば、男性が男性であるゆえに下駄をはかせてもらっているのと同じである。下駄を脱がせろというスローガンは、男性優位の社会を変えようという分かりやすい宣言である。
 自民党の幹部は子供を作らない人は自分勝手だと言った。他方、女性は医者になっても出産で仕事を離れるからと医大は女性を入学させない。勝手なのは男の方だ。そうした男の勝手を支持する女性は、自民党の一部の女性議員のように男社会に入れるよう下駄をはかせてもらう。
 女性が個人として尊重され、子供を育てながら普通に仕事をする社会を作ることに冷淡な男性の多くが、教育に関しては愛国心を強調することは大いなる矛盾である。日本の人口はこれから坂を転げ落ちるように減少する。そのことは、当代の身勝手な男たちが後世に残す最大の罪である。下駄を脱がない男こそ国を滅ぼそうとしている。

東京新聞8月6日

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