働き方改革法案への対応をめぐって、野党の足並みが乱れた。ただでさえ少数の野党が分裂しては、政府与党の思いのままに国会を動かすことができる。これまでの安倍政権の動きを踏まえて、野党としての戦い方についてイメージを共有しておかなければならない。
国会は多数決で物事を決める場なので、政府与党が何としても実現したいと考える法案の成立を野党が阻止することは不可能である。法案の成立については、野党は最初から負ける運命である。しかし、国会審議の中で野党が反対することには意味がある。
1つの考え方は、国民民主党の路線で、国会での審議を通して問題点を指摘し、付帯決議などの譲歩を引き出すというやり方である。この方法は、法律を所管する官庁に少しでも圧力をかけることを目指す。もう1つは、数の力で押し切られることは覚悟のうえで、政府与党の無理非道を明らかにするために徹底的に戦うという路線である。これは国民に訴え、政府与党への批判を高めることを目指す。
結論から言えば、審議を通してわずかばかりの譲歩を得るという方法は、現状では実効性がないと考える。働き方改革法案自体が捏造データに基づく欠陥品であり、今の政府与党が道理を踏まえて行動することなど期待する方が愚かである。戦え、野党。
東京新聞7月1日
国会は多数決で物事を決める場なので、政府与党が何としても実現したいと考える法案の成立を野党が阻止することは不可能である。法案の成立については、野党は最初から負ける運命である。しかし、国会審議の中で野党が反対することには意味がある。
1つの考え方は、国民民主党の路線で、国会での審議を通して問題点を指摘し、付帯決議などの譲歩を引き出すというやり方である。この方法は、法律を所管する官庁に少しでも圧力をかけることを目指す。もう1つは、数の力で押し切られることは覚悟のうえで、政府与党の無理非道を明らかにするために徹底的に戦うという路線である。これは国民に訴え、政府与党への批判を高めることを目指す。
結論から言えば、審議を通してわずかばかりの譲歩を得るという方法は、現状では実効性がないと考える。働き方改革法案自体が捏造データに基づく欠陥品であり、今の政府与党が道理を踏まえて行動することなど期待する方が愚かである。戦え、野党。
東京新聞7月1日
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