2017.12.25 Monday 15:51

役人の堕落

 来年度予算が固まった。財政の借金依存は相変わらずだが、マクロな放漫財政はミクロな行政規律の崩壊の積み重ねである。最近明るみに出たいくつかの公金支出の不正は、この国の政治や行政が底なしに腐食していることを物語る。
政界とのつながりを吹聴していた人物が経営しているスーパーコンピュータ関連会社に、経産省と文科省所管の特殊法人から延べ100億円の補助金や融資が与えられ、その一部が詐取されたと検察が捜索を始めた。森友疑惑における国有地の8億円もの値引き、今後の助成金が約束された加計学園の新設学部の認可に加えて、この詐欺事件である。
 国立大学在籍時代に研究費をいただき、その管理・執行に細心の注意を払った経験を持つ身としては、信じられないずさんさである。公金の支出を審査する担当職員の目は節穴だったのか。
 予算をよこせと政治家が圧力をかけるのは毎度のこと。役人は、筋の通らない案件については法律を盾に杓子定規、石頭を発揮するのが職業倫理である。安倍政権が長期化する中で、その種の倫理や規律が失われたとしか思えない。
 生活保護基準の引き下げには血も涙もなく杓子定規を当てはめ、政治家が絡むと思われる案件については財布のひもをいくらでも緩める。これこそ役人の堕落である。

東京新聞 12月24日

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